世界の印刷物は面白い
TOKYO ART BOOK FAIR 2016
2016.9.16-9.19 @京都造形芸術大学・東北芸術工科大学 外苑キャンパス
去年は、アムステルダムを拠点に活動するブックデザイナーの
イルマ・ボーム氏の講演があり、時間を間違えて30分上前に入場し、
イルマさんがスタッフと準備するとこからじっくり見ましたw
全然お客さん来ないので、イルマさん知られてない?
ブックデザインって日本で興味持たれてない?
イルマさんの飛行機代は出るのかしら!?とか余計な心配するくらい、
ほぼ30分間私と連れの2人でした。
そして講演後に外苑キャンパスに移動し、さあ買うぞ!と
意気込んでいたのにアレルギーがひどくなりすぎて
人に迷惑をかけるレベルのくしゃみ連発で本を見ていられずに
2冊くらい買って退散。
そんな苦い思い出(イルマさんの講演は本当に面白かった!)があったので
今年は朝からアレルギーの薬を飲んで準備万端!
行ってきました東京アートブックフェア!!!
購入したもの、良かったブースなど紹介します。
[meli melo]
ブラジル サンパウロにある印刷・出版している総合的なスタジオらしい。
印刷にこだわりがあり実験的でもありとっても良いです。
色が鮮やかでハレーション気味なのもかわいい。
instagram https://www.instagram.com/melimelopress/
[Achim]
韓国語で朝という意味のアッチム。
これはタブロイドというか雑誌と言ってもいいのか。
全部のコンテンツがタイトル通り朝に関すること。
朝が大嫌いな私でも好きになれそうな素敵な写真に惹かれました。
コンセプトが特化してていいですね。
私がブースで聞いた時は女性が二人いて、一人はグラフィックデザイナー、
もう一人はファッションエディターだと言ってました。
instagram https://www.instagram.com/achim.seoul/
[Soda design]
正方形に近い山の写真のZINEは、Soda design。
ずっと「やまはいいな」って書いてあって、細い糸が道をたどるように縫ってある。
同じブースに置かれていたmatsushima yukiさんのイラストZINE。
紙と印刷、イラストの雰囲気が合ってました。イラストの線が見ていて気持ちが良い。
線って人それぞれでその線こそイラストの命のような気がします。
Steidl Book Award Japan
シュタイデル社とTHE TOKYO ART BOOK FAIRによるアワード。
最優秀作品はシュタイデルの手によって出版されるという
とっても夢のあるイベントを開催していて、応募作品の中から
シュタイデルが選んだ作品が並んでいて、手袋をして閲覧するブース
がありました。全部出版されてもおかしくない作品ばかりでした。
[POST]
そのアワードの後ろのブースでは、
Seidel/POSTのブースがあり、そこでロバート・フランクの作品を買いました。
有名な代表作『The Americans』も平積みに。
私が買った『HOUSEHOLD INVENTORY RECORD』は、
みんなが知っているようなロバート・フランクらしい、
モノクロの写真とは違って、もっとイメージ的で
アーティスティックな写真集。
全体のレイアウトがとってもよかった。
外の黒の質感、赤いちょっとざらっとしたわずかに繊維の入った紙に、
花切れの山吹色の組み合わせがおしゃれです。
ほかにもロニ・ホーンの全ページ鳥の後頭部である写真集も。
いまになってとっってもほしい。思わず笑ってしまっい、スタッフも笑ってた。
Seidel https://steidl.de
[Lote 42]
meli meloの隣のブースで印刷や造りが面白くてけっこう長居しました。
同じくブラジルの出版社。
女性のスタッフがお客さんに説明するのを聞いて、
一見カジュアルに見えるけど、コンセプチュアルな内容というか、
考えを促すようなそういったテーマでものを作っているのかなと感じました。
だからなのか、作品のタイトルを日本語訳してメニュー表のようにしていました。
私が作品を手にとって見ていると前方からヌッとこのタイトル表が出てくる。
ものを申したくて作っているんだということが伝わってきました。
instagram https://www.instagram.com/lote42/
[SNOW SHOVELING BOOKS & GALLERY]
結構人がいて話し込んでいらっしゃったので本がよく見えずに、、
でも展示の仕方が素敵で遠くからでも「良いものありそう」感出てました。
instagram https://www.instagram.com/snow_shoveling/
[Lubok Verlag]
大型活版印刷本を販売していました。中はモノクロの版画だったのだけど、
木田安彦氏の作品を思い出した。全然違うか、、、
http://lubok.de/index.php?id=lubokshop このリンクの下の方にある作品
欲しかったのだけど、会場を出なければいけない時間が過ぎていて
あせりは禁物って買わなかったけどこうしてみるとやっぱり買えばよかったーー><
[guse ars]
とっても素敵なブースでした。やりたいこと・好きなことがハッキリ見えている感じ。
雑誌とタイルを売っていたのだけど、そのタイルは、海や川に打ち上げられた
陶器の破片の柄を抽出し再構築してあたらしいタイルに生まれ変わらせる。
そうすることで破片となった陶器のストーリーは永遠にサイクルし続けるのではないか
というプロジェクト。これが本当に綺麗で。
HPも美しく楽しいです。onlineshopに売っていないZINEが会場にあった、、、
なぜ買わなかったのか本当に後悔。後悔だらけ。
さらにシュタイデルアワードにも出品していて、その作品が素晴らしかったです。
タイルプロジェクトを手のひらサイズくらいのクラフト調の本にしてあり
それがシリーズで8巻くらいあったかな?ボックスに入って展示されていて。
instagram https://www.instagram.com/guse_ars_mura/
あと気になったのは、
韓国から[étoffe]http://www.une-etoffe.com
大好きな韓国の本屋[The Book Society]
韓国のブックフェアの主催である[YOUR MIND]
2階フロアは印刷屋さんや製本屋さんブースがあり、
新しい紙もらったり、グラフ社には装幀家の名久井さんがブースにいらっしゃったり、
マンガの紙買ったり、時間なくて最後とっても面白そうなブース残ってたのに
本当に駆け足でながめるだけという、、、、走りながら見た本当に。横目で。
とっても充実していたTABF!
先日、韓国のブックフェアへの期待は書きましたが、
来年のTOKYO ART BOOK FAIR 2017 が
今からとっても楽しみです。
来年は欲しいもの全部買います!!!
最後におまけ。ショップカ
ードやフライヤー。
部分的にUV加工していたり、
黒の紙に青いかみをサンドイッチみたいに貼り合わせているのは見えますか?
これ私が自分の名刺にやりたかったのに高くてできなかったやつ!!
それから文字の部分型抜きしてあったり。焦げたようになってますね。
ちょっと工夫されていたり、とても小さかったり、
凝ったものが多かったです。
私も名刺作り直そうって思いました。
それから、本や印刷物との出会いは一期一会。
運命の出会いその時その気持ちで買わないと。
一生後悔する!
では大金を準備して
来年のTABFで会いましょう!!!w
0コメント