ソウル本屋:booktique bookshop
ソウルに2店舗ある本屋、ブックチーク。今回は弘大エリアにある西橋店をを紹介。
콜라보서점 북티크
booktique bookshop
[ブックチーク ブックショップ]
논현점(論峴店) : 강남구 학동로105 지하1층
営業時間 平日:11時〜22時、週末:10時〜20時
서교점(西橋店) : 마포구 잔다리로88 1층
営業時間 平日:9時〜23時、週末:10時〜23時
「今どこ?」
「ホンデ」
「じゃあ、ブックチークで会おう。地図送るよ」
日本に住んでいる韓国人の友人が、正月休みで実家に帰郷。
この日、ブックチークで待ち合わせた。
久しぶりに会う、日本からの友人との再会も嬉しかったけど、ブックチークに行ってみたいと思いながら、駅から遠いのを理由に足がむかなったのを、友人に会うのを理由にして念願叶ってやっとたどり着いた嬉しさ。の方が大きかったと言ってはいけない。
ブックチークはブックカフェの形態でバリスタが常駐し、美味しいコーヒーやカフェラテ、カクテル、ビールなどが飲める。しかし本は購入しないかぎり席で読めないことになっている。つまり私の嫌いな、購入しない本をアイスコーヒーのグラスを持って若干しめった手で読むとか、ついコーヒーが少しついてしまっているとか、新品が嬉しいのに、もうすでに人がめいいっぱい開いて読んだために、表紙に跡がついているとか、そういったことがない。本をゆっくり選んで購入し、ビールと一緒に席で楽しめる。
それと、バーカウンターにいる男性スタッフの笑顔とオーラ。日本にいれば当然のように享受している「素晴らしい接客」は韓国ではほぼ望めない。だから韓国で暮らしながらごくごくたまにいる、感じのよいスタッフに会うととても驚くし、印象に残る。実はここのバーカウンター兼レジにいる男性スタッフが、本当にいつもにこやかで親切な接客をしているのか、この日がたまたまだったのか知りたくて、帰国前に再度たしかめに行った。こんな私もどうかしているが、それくらい韓国のカフェの接客は期待できない。
ブックチークは小説やエッセイ、文芸誌やそのバックナンバーなどを扱い、書籍に関しては新刊が大部分を締めている。Magazine BやCAなどのバックナンバーも揃う。レジ・バーカウンター前には雑貨を置くコーナーもある。
席数も多いためか本を読んでいる人よりも、ノートPCを持ち込んで仕事する人、勉強する人の方が多くみられて他人ながらちょっと残念な気もした。
はじめて行った日は夕方から夜に変わろうとする時間でもあり、真冬でもあり、道路沿いの大きな窓の外は真っ暗であったが、帰国前の5月に行ったときは、その開放的な窓からの陽の入り方はとても気持ちよく、夕方前なんかは人に何かを考えさせるような、ゆるい眩しさがある。本を読むならぜひ窓際のカウンター席で西橋洞を行き交う人や車の流れを眺めつつ、物思いにふけりながら読書を楽しんでほしい。
↑ Wi-fiもある。
最後になったが、ブックチークの最大の売りはなんといっても人だというのは上記の通りだが、テーマに合わせた読書会や深夜書店を開催することでもよく知られている。西橋洞ではもう終わってしまったが、論峴店では金曜日深夜から土曜の朝方にかけて本を読み、それについて話をする深夜書店は面白い試みであり、本が本当に好きでないと夜と通して本を読み語るなどできないが、これはブックチークのコンセプトでもある「本と人を繋げる」ことから始まったものかと思われる。もっとはっきり言うと、出会い系??
特殊な本や、インディペンデントを求める人にはむかないかもしれないが、ホンデで遊ぶ前に、ショッピングの後に、美味しい飲み物と本をゆっくり楽しみたい人推薦したい本屋だ。
あ!ここは携帯電話の下4ケタと名前だけで会員になれ、割引してもらえる。これ大事!(日本の番号でOK。何の記入もなし。レジで簡単に登録してくれる100点万点の制度)
金曜の深夜書店
金曜夜 22時〜土曜朝 6時
入場料 1万ウォン(飲み物含む、コーヒーおかわり有)
※深夜2時〜ブックトーク。希望者のみ
↑ すぐ横にギャラリーもあり、本に関する展示や深夜書店もここで行われていたが…
↑ いまは閉鎖したよう。とてもセンスよかったのに残念。
使われなくなった場所ってあっという間にさびれる例。
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