没後20年 特別展[星野道夫の旅]

8月24日からはじまります!

とっても楽しみです!!!

18年前にSINRAという雑誌で初めて星野さんの存在を知り、

一気に著作を読んだり写真を見たりしました。

私が知った時はもう亡くなったあとだったのでした。

星野さんの文章は本当に温かくて、平等で、、、

人も自然も動物も同じように愛する人だったと思います。

その文章には何度も救われ、心が濁りそうになっても

星野さんの作品を読んだり写真を見ると、清々しい気持ちで

自分を取り戻せるような、、、心地よい風にいつも吹かれているような

そんな気持ちになりました。

そこに確実に存在し、己の生命を全うしようと自然と共に生きる

美しい動物の姿が収められた写真にはいつ見てもハッとさせられ、

なにか大事なことを突き付けられ、思い出すような感覚になります。

こうして日々忙しく生活に追われながら、自分の足元しか見えないような毎日の中で、

「いまこの瞬間にも白クマの親子は氷の上で何をしているだろうか」

そん風に上を向かせてくれる、力強く、優しい文章の数々が

いつも心をあたためてくれました。

雑誌ふくめ、著作も全部読んでいると思います。

「旅をする木」「ノーザンライツ」は親しい人によくプレゼントしました。


その「旅をする木」より、大好きな文章を。

いつか、ある人にこんなことをきかれたことがあるんだ。
たとえば、こんな星空や泣けてくるような夕日を一人で見ていたとするだろ。
もし愛する人がいたら、その美しさやそのときの気持ちを

どんなふうに伝えるかって?

写真を撮るか、もし絵がうまかったらキャンバスに描いて見せるか、

いややっぱり言葉で伝えたらいいのかな

その人はこう言ったんだ。

自分が変わってゆくことだって・・・

その夕陽を見て、感動して、自分が変わってゆくことだと思うって。


こう書きているだけで、むさぼるように夢中で著作を読んだ

20代を思い出してちょっと感慨深いですね。

そんなわけで、『没20年 星野道夫の旅』。

実際の写真を見て久しぶりに風に吹かれてこようと思います。

http://www.asahi.com/event/hoshino20/

写真:星野道夫(星野道夫の旅展サイトより)

本あるいは

本、装幀、作家のことなど。 それから韓国留学記録や旅行について。

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