ひとを掘りさげる雑誌"monograph"
HUMAN DISCOVERY MAGAZINE
monograph
韓国はソウルの1984 storeというブックカフェで購入しました。毎号ひとりの人に焦点をあててほりさげ紹介する雑誌です。この号は韓国のクラシックピアニスト손열음(ソン・ヨルム)さんの号。表紙がもうかっこいい。
彼女は数々の国際ピアノコンクールで優勝、海外の交響楽団とも共演し韓国でCDを出すなどプロのピアニストとして活動しています。
↑ 表紙の紙質。キャンバスに印刷したようで手触りがとても良い。
↑ 彼女の全てでもあるクラシック音楽を知らなければ、彼女を語れないということで、有名な音楽家やコンサートホールについて、交響楽団の構成などの解説。モーツアルトやバッハなど音楽家の紹介では写真のように、線によって音楽性を表現している。
↑ 生い立ちが何ページか続く。この写真を使うのもセンス良いなと思うし、右ページはピンク地に薄く楽譜が敷いてある。文字は見にくいがトンガっているということは伝わる。
↑ インタビュー。練習している姿からはじまり、ドレスアップ、普段着、間に見開き横でハッとする写真をはさむなど。様々な顔を見せるインタビューであるのがわかるし、写真が全部良い。
↑ ヨリムさんの部屋紹介が続く。
↑ 彼女のプレイリスト。
↑ いままで行った国など。日本の紹介もありました。これも写真良い。
↑ 音楽家なのでコンサートで着たドレスなどの紹介ページが続く。
表4の写真も良い。
この雑誌がいかにとんがっていて、普通ではない新しいことを試みようとしているか。そうしながらもひとりの人について語るという軸はぶれない。写真も作りこんだものでもなく、クラシック音楽だからと正当派でコンサバティブなよくある写真ではない。彼女をよく表現しながらも普通の人物写真とは違う、全てがアートとして写真展ができそうです。
それと色使い。地を全面グラデーションにしていたり、少しベタな印象をうける色を敷いていたりするが、それが重さとカルチャー感を出している。それも全て表紙の写真が受け合ているきがします。
細かいことは気にしない、やりたいことは全部やるというスタンス。その潔さがパワーとなって出ている雑誌です。
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