ソウル本屋:노란우산
그림책 카페 노란우산
Yellow Umbrella
住所:서울특별시 마포구 독막로 64
営業時間:11時〜22時
近頃おしゃれなカフェや本屋が次々と生まれている上水洞。合井駅からも歩いていける距離。そんな場所に絵本専門店노란우산(黄色い傘)がある。真っ白な外観に黒い傘のサイン。1階には新刊絵本とカフェカウンターがあり、2階には国内外の絵本とテーブル席がある(1階にも席アリ)。2階は平台にも棚にも絵本がいっぱい。絵本を読んでいる人、子どももたくさんいてとてもにぎやかだ。
日本の絵本も多かったが、せっかくだから韓国の作家の絵本が欲しく迷っていると、店長が私の好みを聞きながら推薦したり説明したりしてくれた。私のリクエストは、韓国の作家であること、子ども向けでなくてもよく、1冊は韓国の文化が描かれたものが良い。そう伝えるとどんどん話はじめる店長。そのうち1階にもつれていかれ、テーブルに座って待っていると目の前に次々と絵本が積まれていく。そんな店長の熱い接客により、予定よりも多くの絵本を購入してしまった。
さらにここはスタンプカードがあり、たまるとカフェのドリンクが1杯無料になったりする。私はこの日でスタンプカードがいっぱいになり、ドリンクは次回のお楽しみにお店でカードを保管してもらっている。
絵本出版社の代表と元絵本編集者が共同運営しているため当然国内外のすばらしい絵本が揃っている。明るい空間で、韓国がオススメする絵本をぜひ選んでほしい。大型書店でも絵本を買うことができるが、絵本に特化した専門店で買う本はきっともっと特別なものになるだろう。
このYellow Umbrellaの近くには以前紹介したB-platform、veronica effect、빨간 책방、witncynical、Frente などの本屋がある。
↑ この日買った本の一部。(上の緑と黒の表紙のものは海外絵本)
↑ ちょうど真ん中くらいのページが観音開きになっており、開くと人々が祭りに集まるようすが華やかに描かれている。こういったしかけが絵本の醍醐味。
↑ 内容、画風や色使いがまったく違う絵本。制限なければ欲しい絵本はいっぱい。
正直、絵本はもともと好きではなかった。教訓めいていて、良い人でなければだめで、親を手伝ったり、嫌なヤツも良い人になってしまう。なにかしらメッセージがあって、それを正しく受け取らないといけないような圧迫感。全然癒されない。絵本や子ども、動物を好きだと言わないと悪い人間なような。そんな自分だけの被害妄想から絵本はもっと言うと嫌いだといっても過言ではなかった。
だけどあるイベントで韓国の絵本を紹介している方がいて、話を聞いて実際に絵本をみてみたら、思っていた以上に面白く、なにより色使いやバランス感覚が素晴らしくて韓国の絵本を自分も欲しくなったのがきっかけで、노란우산に行ってみた。
実際は日本の絵本が多く韓国翻訳されていて、素敵だなと思って手に取ってみると日本の作家だったりと、どの国のものでも良い絵本はたくさんあるということを知った。こうして絵本を好きになったきっかけが韓国というのがちょっとひねくれているが、日本に帰国してあらためて日本の作家の絵本が気になるようになった。
では子どもの頃に絵本を読まなかったのかといえばそうではない。しかし思い起こせば、『どんぐりと山猫』『おしいれのぼうけん』『おばけのてんぷら』などなど、決してかわいらしいとは言えない内容のものが好きだった。
私が絵本を好きになったきっかけをくれた、Wさんは韓国絵本の多読会を開催し、外国人むけの日本語教室の運営&教師、韓国語翻訳など多岐にわたり活動している方で、8月には66冊の韓国絵本の展示会をしていた。私はまたそこで韓国のすばらし絵本をみることができたわけで、私もこれからもどんどん集めようと心に誓ったのである。
絵本は造本に工夫があったり、紙や印刷にこだわったものが非常に多く、デザインに携わるものとしてもとても勉強になる。
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