例えばイラストブックのデザイン
私の家の近くの本屋で買った「아저씨 도감(おじさん図鑑)」。
イラストや手書きのタイトルがとてもかわいくて、
表紙を見ただけでもおじさん達に対する愛情が伝わってくる。
学校の授業で先生からよくある質問は、
「韓国に来て驚いたこと、辛いことはなんですか?」だ。
生徒達の答えはだいたいが
「信号無視する車が多く、バスがアトラクションみたいに怖い」
「韓国のおじさんたち怖い」だ。
実は私も同じ答えだ。
それで、少しでも韓国のおじさんたちの良いところを見ようと、
この「아저씨 도감」を購入してみたわけだが、、、、
家に帰って表紙をよく見てみたら、、、
日本の方(なかむら るみ氏)の本で、つまり日本のおじさん図鑑なわけで、、、
ま、せっかくなので日本のおじさんを久々にながめるとして、
じゃあ日本版はどんな感じだろうと調べて、韓国版とデザイン比較してみる。
先に韓国版↓
↑ 韓国版:表紙
書き文字と色のバランス良い。
タイトルにもおじさん一人一人もUV加工されている。
作者名前と訳者の間のラーメンも日本を表すようでよい。
韓国はUV大好きなのだ。
↑ 韓国版:中面
全部書き文字だけどバランスがよくて
イラストの雰囲気にもあっている。
↓ 日本版
↑ 日本版:表紙
作家の名前がひらがなで大きいため、やたら目立つ。
↑ 日本版:中面
バックにノートの線が見える。
表紙や書体から察するに、「図鑑」だから固めのデザインにしてるのか、、、
ノートを敷いた意図、書体の理由、作者の言いたい事がまとまっておらず
イラストや内容に対してデザインが面白味にかけていて、
この本の面白さというかおじさんに対する愛情がデザインで表現されていない。
日本でのこの本の人気度はどのくらいだろうか。
韓国はイラストが好きなので、そこそこの人気だと思う。
だいたい同じデザインに見えるけれど、
このようなイラストブックの場合は小さなディテールで大きな差がでたり、
作家の意図が伝わりやすくなったりするのだという勉強になった。
ーーー
ちなみに内容素晴らしく。
まだ少ししか読んでいないのだけど、
おじさんが48ジャンル紹介され、バックパッカーおじさん、ナイキキャップのおじさん、
アーティストおじさん、めんどくさがりおじさん、、、、などなど。
おじさんから好かれる女性とか、最後にはあの原研哉氏をはじめとする
おじさんたちへのインタビューまである。
そして、
おじさん達の粋や若者が持っていない雰囲気を伝えるガイドであり、
いままで気をつけてみてこなかったおじさん達から
これからの生きるヒントを探せるかもしれない。
と、作家の序文にはある。
わたしもなにかヒントを見つけてしまうのだろうか、、、
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