手製本の世界

ずっとやってみたかった手製本。
最初は韓国帰国後すぐにあった、村上製本さんのワークショップだった。もう二年前になる。場所は学芸大学駅にあるSUNNY BOY BOOKS。他の参加者はみな既存のノートに表紙を作っていたが、私は韓国から持ち帰った美術展のチケットやフライヤー、ソウルにある紙屋で買った面白い紙を和製本した。
綺麗に整えずに、雑多な感じはソウルそのもの。自分が感じたソウルを綴じることで表現したつもりだ。シンプルで和製本の中でもよくある綴じ方だが、小口からバラバラに見えるように穴をあけ、糸を通していくのは、初心者にはなかなか難しかった。
完成作はみなに面白いねって言ってもらって嬉しかったのと、やはり思い出がつまっているので大事な一冊だ。

↑ とにかくチケットとかなんでも挟み込んだ。




二作目に習ったのは、一作目よりだいぶ時間が経ち、今年3月にSS-bookbindingさんの上製本のワークショップへ。初めて角背上製本を作ってみる。
表紙は韓国で購入した緑のベルベットのような紙。見返しはずっと以前にロンドンで購入したポスターを切り刻んで… 

↓↓↓ 初めての上製本にしては花布(はなぎれ)や栞も全部を気に入っている。 ノリの盛り加減や角処理がやはり全然ヘタで細部はお見せできない。

↑ 本文を背の寒冷紗でまとめて花布や栞をつけていく。


道具も美篶堂で買い揃えてみた。職業柄、紙もたくさんストックしてあったので、綺麗に収納できるようあれこれとケースも買うなど。

↓↓↓

じゃあ早速と、上製本を家で復習。

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ワークショップで撮った写真や動画を参考にしながら、サイズ出しなどは美篶堂の本を見ながらまずは作ってみた。

薄紙にフルーツが印刷された紙を本文用紙の最初に挟み、遊びにした。フルーツの色と見返しのオレンジを合わせて、表紙はあえて無彩色に。 が…
よくよく考え、慎重に作ったのに、フルーツの上下と栞が天地逆さまについてしまって大失敗。 あたかもちゃんと作ったかのように写真を撮る。

↑本文用紙はオレンジと薄オレンジ、紫の三色で。


続く。

本あるいは

本、装幀、作家のことなど。 それから韓国留学記録や旅行について。

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